BTC週次分析|BTCは4週連続上昇後に反落、先物買い継続も現物売り圧力に注意

今週の値動き

今週のビットコインは、1069万円近辺から取引を開始しました。先週まで4週連続でプラスとなっていた反動もあり、週初から利益確定売りが出やすい展開となりました。買い戻しが入る場面もありましたが、上値を伸ばす動きは続かず、週を通して戻り売りが意識される相場となりました。
週後半にかけては、高値を切り下げる動きが続きました。チャート上では下降トレンドラインが形成されており、短期的には上値の重さが目立っています。上昇を試す場面でも移動平均線付近で売りに押されやすく、買いの勢いは限定的でした。
安値は1023万円近辺まで下落し、前週までの上昇に対する調整色が強まりました。1000万円台前半では一定の買い戻しも見られましたが、反発力は弱く、相場全体としては慎重な地合いが続いています。
足元でも価格は24時間移動平均線(24EMA)を下回って推移しており、短期的には弱気の値動きとなっています。今後は、まず24EMAを回復できるかが焦点です。移動平均線を上回って推移できれば、短期的な地合い改善が意識されますが、現在のように下回る状態が続く場合は、1020万円台の安値圏を再び試す可能性にも注意が必要です。
今週のデリバティブ市場
- 無期限先物取引の資金調達率

無期限先物の資金調達率(FR)は、足元でプラス圏を維持しています。7月後半にかけてFRはおおむねプラスで推移しており、デリバティブ市場ではロングポジションが優勢な状態が続いています。BTC価格が大きく崩れず底堅く推移していることから、短期トレーダーの間では上昇トレンド入りを見込む動きが徐々に強まっていると考えられます。
特に、価格が1000万円台前半で下げ渋る場面が続いたことで、押し目買いを狙う参加者が増えている可能性があります。FRがプラス圏で推移していることは、相場の先高観が一定程度織り込まれていることを示しており、短期的な市場心理は改善傾向にあります。
一方で、ロングポジションが増加している局面では、価格が高値圏で伸び悩んだ際に利確売りやポジション調整が出やすくなります。足元のようにFRがプラスで推移する状態が続く場合、上昇局面では買いが入りやすい反面、後追いでロングを積み増す動きには注意が必要です。
- 3ヶ月先の先物価格乖離率

3カ月先の先物価格と現物価格の乖離率は、足元で4%近辺の高い水準で推移しています。7月に入ってから乖離率は上昇基調となり、直近でも高止まりしていることから、先物市場では中期的な価格上昇を織り込む動きが続いていると考えられます。
現物価格が高値圏でやや上値の重い展開となる中でも、先物価格のプレミアムが維持されている点は、デリバティブ市場の強気姿勢を示しています。トレーダーの間では、足元の調整を一時的なものと見て、今後の上昇継続を期待するポジションが残っている可能性があります。
一方で、乖離率が4%近辺まで上昇していることは、先物市場で強気の織り込みが進んでいることも意味します。ここからさらに4%を明確に上回り、買いが継続する場合は、先物主導で相場を押し上げる材料となる可能性があります。ただし、価格が伸び悩む中で乖離率だけが高止まりする場合は、ロングポジションの偏りにも注意が必要です。
今週のオンチェーン
- 取引所保有のBTC推移

取引所が保有するBTC数量は、足元で上昇しています。7月中旬以降は高水準で推移していましたが、直近では再び増加する動きが見られ、売却を目的としたBTCの取引所流入が増えている可能性があります。これは、短期的には売り需要の増加を示唆する材料です。
今週のビットコインは、先週までの上昇の反動もあり、週を通して上値の重い展開となりました。ここ数週間で価格が上昇していたことから、一部の投資家が利益確定を目的にBTCを取引所へ移動している可能性があります。また、月末にかけてポジション調整や売却需要が出やすいタイミングであることも、取引所保有BTCの増加につながっていると考えられます。
一般的に、取引所保有BTCの増加は、現物市場での供給圧力が高まりやすい状態を示します。足元では価格が24EMAを下回っており、短期的な地合いも弱含んでいるため、取引所保有BTCの増加は上値を抑える要因として意識されます。
- マイナーネットポジション
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マイナーネットポジションは、足元で大幅に下落しています。6月から7月前半にかけてはプラス圏で推移する場面もありましたが、直近では急速に水準を切り下げており、マイナーのBTC保有ポジションが減少していることが確認されます。
同指標の下落は、マイナーが保有しているBTCを売却している可能性を示しています。ビットコイン価格はここ数週間で底堅く推移していましたが、足元では上値が重くなっており、マイナーが運転資金の確保や利益確定を目的に、保有BTCの一部を現金化している可能性があります。
また、足元では取引所保有BTCも増加しており、マイナー由来の売却需要がその一因になっている可能性もあります。マイナーの売りが強まる局面では、現物市場への供給圧力が高まりやすく、価格の戻りを抑える材料となります。
現物ETFのネットフロー
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米国現物ETFのネットフローを見ると、7月前半にはプラスのフローが目立ち、ETF経由の買い需要が相場を下支えしていました。ビットコイン価格が1000万円台を維持し、その後高値圏まで上昇した背景には、こうした現物需要の改善も一定程度影響していたと考えられます。
一方で、足元では資金流入の勢いがやや先細りしています。プラスのフローは確認されるものの、7月前半のようなまとまった流入は続いておらず、ETF経由の買いが一服している可能性があります。ビットコイン価格が高値圏で上値を抑えられる中、現物ETFからの買い需要が弱まっている点は慎重に見たい材料です。
また、直近では先週までの上昇に対する利益確定売りも意識されており、ETFフローの鈍化は相場の調整局面と重なっています。現物需要が再び強まらない場合、価格が反発を試しても上値が重くなりやすい展開が想定されます。
来週からは8月相場に入ります。月初に新たな資金流入が確認されれば、現物需要の回復としてポジティブに評価でき、1020万円台からの反発を支える材料となります。一方で、流入が伸び悩む場合は、ETF経由の買い支えが弱まり、上値の重い展開が続く可能性があります。
まとめ
今週のビットコインは、先週までの4週連続上昇の反動もあり、週を通して上値の重い展開となりました。週初は1069万円近辺から取引を開始しましたが、その後は高値を切り下げる動きが続き、安値は1023万円近辺まで下落しました。足元でも価格は24EMAを下回っており、短期的には弱気の値動きが意識されます。
一方で、デリバティブ市場ではFRがプラス圏を維持し、3カ月先の先物価格乖離率も4%近辺で高止まりしています。先物市場では依然として価格上昇を見込む買いが入っており、上昇トレンド入りを織り込む動きが続いています。ただし、価格が伸び悩む中でロングポジションが積み上がる場合、反落時のポジション解消には注意が必要です。
オンチェーン面では、取引所保有BTCが増加しており、売り需要の高まりが示唆されています。加えて、マイナーネットポジションも大幅に低下しており、マイナーが運転資金の確保や利益確定を目的にBTCを売却している可能性があります。現物市場では高値圏でのポジション解消が意識されやすい状況です。
現物ETFについても、7月前半に見られた強い資金流入は足元でやや先細りしています。7月前半の底堅い相場とは対照的に、足元では価格、オンチェーン、ETFフローの面で慎重な材料が増えています。8月相場では、月初の買い需要が入るかが注目されますが、まずは24EMAを回復できるか、また1020万円台の下値を維持できるかが焦点となりそうです。












