ビットコイン相場分析|デリバティブ市場は中立、上値の重い展開に

今週の値動き

- 今週のビットコインは3月30日の1057万円から取引が始まりました。週初めは買われる動きとなり、高値を追う展開となりました。水曜日までは上昇する動きが見られましたが、1100万円手前で戻り売りが発生しました。週後半は売りが強い状況に変化し、週足の上昇幅を縮小させました。現在、価格は1060万円台で推移しており、24時間移動平均線(24EMA)を下回るなど、弱気の値動きが見られます。今週は4月相場入りしていますが、トレンド転換をうかがわせるような大きな買いはまだ入っていない状況です。今週もレンジ相場が継続し、強い方向感は示されませんでした。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でわずかにプラス圏で推移しています。週始めは大きなマイナスを記録する動きもありましたが、概ねニュートラルな状態となっています。ここ数週間の相場には強い方向感がなく、デリバティブ市場でも投機家がポジションを決めかねていることがうかがえます。
2.未決済建玉

- 未決済建玉は3月後半から増加傾向となっています。大きな動きがないため、ポジションが徐々に積み上がっている状態です。新たにトレンドが発生した場合は、ポジションの清算が重なり、値幅が大きくなるでしょう。
3.3ヶ月先の先物価格乖離率

- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は現在、2.2%程度で推移しています。徐々に高値を切り下げる動きとなっており、今後の価格上昇期待が薄れていることを示唆しています。一方、まだマイナスになっていないことから、総悲観には至っていません。下落トレンドの下げ余地はまだ残っていることが示されています。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移
.png&w=3840&q=75)
- 取引所が保有するBTCの数量は足元で下落傾向となっています。2月後半から下落する動きが見られるようになり、売り圧力が減少したことで、相場は1200万円を試す動きもありました。今週は横ばい、もしくは小幅な上昇となり、下落する動きとはなりませんでした。同指標が反転上昇するような動きとなれば、相場の上値を抑える要因となるでしょう。
2.長期投資家ポジション変化

- 同指標は、長期で保有されているビットコインの数量を示しています。相場が大きく下落した2月から上昇傾向を見せていましたが、足元では小幅に下落する動きが見られます。長期保有の動きが弱まっており、一部は市場で売るために送金されているものと考えられます。来週以降も下落する動きとなれば、相場を動かすきっかけとなる可能性があります。
まとめ
- 今週のビットコインは週前半に上昇する場面が見られたものの、1100万円手前では戻り売りに押され、週後半は上昇幅を縮小する展開となりました。足元では24時間移動平均線を下回って推移しており、短期的にはやや弱気な地合いが意識されます。
- デリバティブ市場では、資金調達率が概ねニュートラル圏で推移しており、投機筋の強い方向感は確認されませんでした。一方で、未決済建玉は積み上がっており、今後相場が大きく動いた場合には清算を巻き込んで値幅が拡大する可能性があります。さらに、先物価格の乖離率は切り下がっており、市場の強気期待はやや後退している状況です。
- オンチェーン指標では、取引所保有BTCの減少傾向が一服しつつあり、長期投資家の保有動向にもやや変化が見られています。現時点では明確なトレンド転換を示す材料は乏しく、来週も引き続きレンジ相場の継続と、次の方向感を探る展開が予想されます。












