ビットコイン週次レポート デリバティブ市場は建玉増加、次の変動に備える

今週の値動き

- 今週のビットコインは3月23日の1081万円から取引が始まりました。先週は6.9%の下落を記録した反動で今週は買い戻しが入りました。月曜日と水曜日に上昇し、一時1140万円台まで上昇しました。週後半の木曜日に入ると利確売りが入り、相場の上値が重くなりました。現在は1090万円台で推移し、週足の始値よりは高い水準となっていますが、移動平均線(24EMA)を下回っています。このまま移動平均線の下位が維持されると来週以降に安値を試す展開に警戒です。来週で3月相場が終了しますが、3月は長い上髭をつけるローソク足となりそうです。上値の重さを示唆する形となるでしょう。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率
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ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、足元でプラス傾向で推移しています。先週まではマイナスで推移する場面が多く見られましたが、相場が底堅く推移していることからロングポジションの比率が上昇しています。価格が下落した際は、ロングポジションの清算が発生し、価格をさらに押し下げる可能性があります。
2.未決済建玉推移

- デリバティブ市場の未決済建玉はここ2週間で最も高い水準となっています。足元ではボラティリティが縮小する中、先物市場ではポジションの増加が見られます。トレンド再開に向けて、相場を動かすエネルギーを貯めている状況と言えます。まだ強い方向感は出ていませんが、今後のボラティリティの上昇が予想されます。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所が保有するBTCの数量は足元で下落傾向が継続しています。価格が2月の安値を記録した後から売りが一服し、取引所への送金が減少していることを示唆しています。1月の相場急落の際には同指標が短期で増加しており、今後も取引所保有BTCの増加した際は、価格下落の警戒が必要です。
2.ラスト・アクティブ・アドレス(1年以上)

- 同指標は、1年以上送金がないビットコインアドレスの割合を示しています。4年サイクルの終盤では同指標が大きく上昇し、短期的なアドレスの動きが減少する傾向にあります。多くの投資家がビットコインを長期で放置する無関心相場が長く続くと、相場が底を打つと考えられます。現在はやや上昇傾向にあるものの、過去のサイクルの底と比べると、まだまだ上昇幅は少ない状況です。相場の底がまだ先であることを示唆しています。
3.含み益アドレス割合

- ビットコインで含み益が出ているアドレスの割合は現在75%ほどで推移しています。今年1月から2月の下落時には80%台から70%を維持し割り込む動きがありました。相場は高値から45%ほど下落していますが、まだ多くのアドレスで利益が出ている状態を示しています。多くの投資家が利益を出していることから、下落トレンドの底を示唆する総悲観にはまだ調整が必要と言えるでしょう。
まとめ
- 今週のビットコインは、先週の大幅下落に対する買い戻しが入り、一時1140万円台まで上昇しました。ただ、週後半には利確売りが優勢となり、足元では24EMAを下回るなど上値の重さが意識される展開です。
- デリバティブ市場では資金調達率がプラス圏で推移し、未決済建玉も増加していることから、相場には次の大きな値動きに向けたエネルギーが蓄積しているとみられます。一方、オンチェーン指標では取引所保有BTCの減少が続くものの、長期保有者の動きや含み益アドレスの比率を見る限り、市場が総悲観に至ったとは言い難い状況です。来週は3月相場の締めくくりとなるなか、月足の形状とともに、安値を試す展開に入るかどうかが注目されます。












