今週のビットコイン相場はショート清算も多く発生、短期の投機筋も弱気に傾く
今週のビットコインは安値を更新した後、底堅い値動きを見せている。現在は427万円で推移しており、週足では3%ほど上昇している。今週は週初めに売られる展開となり、安値を更新し377万円まで下落した。安値を付けた後は底堅い推移となり、一時440万円まで上昇した。価格は間近で410万円でサポートされ推移している。

デリバティブ市場では、今週はロングの清算は先週ほどではなかった。先週は450万円を割った辺りから大量のロングの清算が入った。1時間足では最大で9500万ドルのポジションが清算された。今週は400万円を割り込み安値を更新したが、1700万ドルの清算で済んでいる。逆に今週は安値から420万円まで上昇した際にショートの清算が2400万ドル発生している。

資金調達率では安値を更新した後にマイナスが目立つようになった。一時は-0.01%まで下落し、昨年12月以来の低水準となった。今週は価格が反発した際にマイナスに振れており、戻り売りを狙ったショートが多かったと見られる。ショートが増えてきたことで今週の相場はかなり悲観的だったと言える。

1月28日に期限を迎えるオプション取引では今週もコールオプションで損失が多く出ることになりそうだ。4万ドルから上位でコールオプションが増えているが、現在ビットコインは3.67万ドル近辺で推移している。プットは6万ドルと5万ドルに大きなポジションがあり、多くの利益が見込まれる。ここ数週間は相場が下落トレンドであったこともあり、コールポジションを保有するトレーダーには厳しい環境が続いている。

今週のビットコイン相場は安値を記録した後、ショートポジションが積まれている様子が伺え、相場に過熱感がないことを示唆している。少しの上昇でショート側に大きい清算が出ていることから、短期の投機筋もかなり弱気になっていることが伺える。
資金調達率がマイナスになり、ショートが増えていることから今後は底堅い値動きが期待される。しかし、最近は世界の主要株式市場が売られていることもあり、金融市場全体が不安定な動きを見せている。株価が下落すればビットコイン価格も下落方向に引っ張られるだろう。ビットコインのデリバティブ市場を見る限りは徐々に潮目が変わってきていることが伝わるが、トレンド転換を期待するのは時期尚早だろう。










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