Bitcoin Weekly Review: 値動きは440万円近辺で底堅く推移、デリバティブ指標では過熱感も確認される
今週の値動き

- 今週のビットコイン相場は、6月26日の436万円から取引が始まりました。週始めは値動きが重い展開となるも、足元のサポートラインの430万円では買い戻される動きが見られました。27日のアメリカ時間には再度高値を試す展開となるも、先週から続く440万円のレジスタン近辺では売り込まれました。週後半に入ると安値を徐々に切り上げる相場となり、昨日木曜日に再度レジスタンスを試す動きとなりました。現在も価格は24時間移動平均線(24EMA)の上位で推移しており、今後も上値を追っていく相場が予想されます。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- ビットコインの無期限先物取引における資金調達率(FR)は、プラス圏で推移しています。ここ20日間は安定してプラスとなり、ロングポジションの比率が多い状態を示しています。現在は、0.8%程度で推移しています。このままロングポジションが多いと相場の上値が重くなることが予想されます。
2.ロング・ショート清算

- 足元では価格上昇の影響もありショートポジションの清算が目立ちます。価格が一時440万円にタッチした際には1200万ドル程度のショートの清算が発生しました。先週も価格の上昇時には1000万ドル級の清算が複数回発生しています。ショートポジションの清算の蓄積もあり、FRはプラスで推移するようになっています。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 3ヶ月先の先物取引価格と現物価格の乖離率は足元で拡大傾向にあります。現在の上乖離率は4.5%を超えて推移しており、今年の最高水準となっています。2月に乖離率が5%を超えた時は、上値が重くなり短期的に大きく下落する場面もありました。今回の相場でも上乖離が解消されるまでは上値が重い相場となることが予想されます。
今週のオンチェーン
1.長期保有者プロフィット・テイク

- 上記の指標はビットコインの長期保有者で利益が出ている状態の送金量を示しています。足元で同指標は上昇しており、送金が増えていることを示しています。利益を確定する動きが見られ、現在の長期保有者プロフィットテイクは、今年の最高水準となります。同指標を見ると、価格が上昇するに連れて送金も増えていることがわかります。今後も価格が上昇すると利益を確定する動きが加速することが予想されます。
2.含み益アドレス割合

- ビットコインのアドレスで利益が出ている割合は現在78%程度で推移しており、多くのアドレスで含み益が出ている状態です。同指標が高い水準で推移すると利益を確定する動きが増えるてくることが予想されます。約8割の投資家がどこで含み益を確定させるか今後の動きを注目です。一斉に売りが出るとビットコインの値動きが軟調になる要因となります。
まとめ
- 今週のビットコインの値動きはレンジ推移となっているものの、週後半にかけて底堅く推移しており、高値を更新する期待値が上がっています。一方、デリバティブ市場では過熱感が出始めており、オンチェーン・データからは利益を確定しようとする動きも見られ、高値を更新したとしても上値余地は限定的になることが予想されます。










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