Bitcoin Weekly Review: 金曜日に相場は急落、含み益アドレス割は64%まで下落
今週の値動き

- 今週のビットコインは2月27日の320万円から取引が始まりました。週始めはレンジで推移し、大きな動きが見られない相場となりました。3月1日には一時325万円まで上昇しましたが、買いは続きませんでした。本日3月3日に相場は急変し、これまでのレンジを下に抜けました。価格は先週の安値も割り込み、チャートは弱気に傾きました。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- ビットコインの資金調達率(FR)は足元でプラスで推移しています。ロングポジションの比率が多いことを示唆しており、今朝の価格の急落に繋がりました。FRのプラスの期間が長いと、価格の下落時にロングポジションを巻き込み大きな下落を発生させることがあるため、今後も注意が必要です。ロングポジションが解消されFRがマイナスで推移するようだと、短期的な反発も期待されます。今後のFRの推移に注目です。
2.ロング・ショート清算

- 今週のロングポジションとショートポジションの清算ではロング側で大きな清算が発生しました。6200万ドルの清算が発生し、多くのロングポジションが解消されました。ロングの清算額としてはここ半年間で最も多い水準となりました。多くのロングポジションが解消されたことで短期的な反発が予想されますが、足元の安値285万円を割り込むと更なる清算が発生することも想定されます。
3.先物価格乖離(3ヶ月)

- 3ヶ月先の先物取引と現物価格の乖離率は足元で大きく縮小しています。約2週間前までは乖離率が5%を超えて取引されていましたが、現在は3.5%程度まで下落しました。短期で下落している先物取引ですが、まだ上乖離は解消されておらず、長期的な買いポジションは多い状態です。
今週のオンチェーン
1.取引所保有のBTC推移

- 取引所が保有するBTCの数量は現在、ここ1ヶ月間の高値水準で推移しています。取引所保有BTCの増加はユーザーの潜在的な売り圧力の増加を示唆します。今朝、価格が下落しましたが、現在も取引所保有BTCは高水準を維持しています。まだ上値が重い展開が続く可能性があります。
2.含み益アドレス割合

- ビットコイのアドレスで含み益が出ている割合は、本日急落しました。現在は64%程度まで下落しました。2週間前には72%のアドレスで利益が出ている状態でした。含み益が出ている割合が減少すると利益を確定するための売りも弱くなります。一方、現在も6割を超えるアドレスで利益が出ており、まだ売り残りがあると見られます。
まとめ
- 今週は大きな動きがなくレンジで推移していましたが、3月3日に相場が大きく動きました。価格は弱い動きとなり、買い需要の弱さが鮮明になりました。デリバティブではロングポジションの大きな清算がありましたが、先物取引の上乖離はまだ解消されていません。オンチェーンでは取引所保有BTCも高止まりしており、売り需要は残されている状態です。週後半にかけて相場は下落方向に動き出しており、来週も上値が重い展開が予想されます。







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