Bitcoin Weekly Review:今週は下落が目立った相場に、大きなロング清算も確認
今週の値動き

- 今週のビットコインは561万円付近から取引が開始された。週の前半は上昇する場面もみられ高値を目指すと思われたが、先週の高値(580万円)から上値が重くなった。1時間足で上髭を付け、先週の高値を越えられない相場になると徐々に売られ始めた。550万円を下回ると週後半は下落が加速した。
- 7日に価格が一時530万円を割り込むとやっと買い戻す動きが見られるようになり、横ばい推移が始まった。8日現在は、24時間の平均となる24EMAを上回り推移している。
資金調達率

- 資金調達率は足元でプラスに振れておりロングポジションが増加していることを示している。数週間前は、下落すると即座にマイナスになることもあったが、今週はプラスで安定していた。
- 今週は価格が下落しているにもかかわらず、なかなかロング比率が減少せず資金調達率がプラスで維持されていた。しかし価格が530万円にタッチした辺りからロングポジションが解除され始めたと見られ、足元で小幅にマイナスに振れた。
ロング・ショートのポジション清算

- 今週は価格が下落しているため、ロング側に清算が目立った。6日に価格が511万円にタッチした際に大きなロング清算(2180万ドル)が発生した。その後も価格は下落したため1000万ドル級のロング清算が続出した。今週はショート側に目立った清算はなかった。
先物価格年次乖離率

- 先物価格年次乖離率(3ヶ月)は、3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離率を年次換算したものだ。現在は4.5%ほどで推移しているが、今週は大きく下落した。今週は価格が下落したことで、先物市場でも売りが優勢となった。先週は5.9%の高値を記録しているが、今週は1.4%ほど下落した。
- 先物価格の乖離率は3月中盤から急激に上昇したため、今週は先物市場でも調整が入った。年初の乖離率と比べると現在はまだ低い水準にあり、先物市場には過熱感は見られない。
未決済建玉

- 今週の未決済建玉は、価格の下落にも関わらず上昇している。USDTを含めた現金を裏付け資産にするキャッシューマージンは、先週の下落から回復し19.6万ドルを記録した。BTCの現物を裏付け資産にするBTCマージンは今週、大きく上昇した。BTCマージンは、昨年月8月以来の高さとなり16.0万BTCを記録した。BTCマージンはここ1年間ほど下落傾向が続いていたため、今週のBTCマージンの動きは大きな変化があったと言える。
まとめ
- 今週の値動きは弱い展開が続き、日足チャートもやや弱気に傾いた。一時は7%ほど下落したが足元では買い戻しが入り落ち着きを取り戻している。しかしまだ油断はできない相場となっている。もう少し様子見が必要な価格推移だ。
- デリバティブ市場では、530万円付近から資金調達率がマイナスに振れショート比率が増加している。先物乖離率では下落が見られ、ロングが解除されている様子が伺える。値動に底堅さが出てきた要因だ。未決済建玉のBTCマージンでは大きな変化が見られ、これまでの下落トレンドが変わるか今後も注視したいところだ。










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