Bitcoin Weekly Review: 昨日は価格急落後にショート比率が再度増加、安値付近から底堅い推移に期待
今週の値動き

- 今週のビットコイン相場は、505万円近辺から取引が始まった。週明けの月曜日に取引が始まると即座に売られ一時490万円を割り込んだ。先週の安値を割り込んだことで売りが加速するものと思われたが、日本時間の夜には買い戻され反発した。週明けの騙し下げの影響から週中は底堅く推移した。安値を切り上げ昨夜は550万円にタッチした。順調に推移していたビットコインだが、昨日は米株の下落とともに売られ今週の始値付近まで下落した。
- 現在の価格は24時間の平均となる24EMAを下回り弱い値動きとなっている。一方、オシレーター・インジケーターのRSIは売られすぎ水準近くの30台で推移している。今朝7時の1時間足では長い下ひげを付けており、昨日からの売りが一服したことを示している。
今週のデリバティブ市場
1.無期限先物取引の資金調達率

- 無期限先取引の資金調達率は、ロング比率が上がると上昇し、ショート比率が上がると下落する。今週の資金調達率は、安値の490万円付近で-0.009%を記録している。価格が先週の安値を更新したことでショートポジションを持つトレーダーが増えたようだ。
- 今週は、一時的にロングが増え資金調達率がプラスで推移する場面もあったが、昨日の上昇局面では再びマイナスで推移している。価格が上昇したことで戻り売りを狙ったショートポジションを建てるトレーダーが多かったことを示している。昨日、価格が急落したことで資金調達率は再度マイナスで推移しており、現在の資金調達率は、-0.005%で推移している。
2.ロング・ショート清算

- 今週は価格が上昇する場面が多かったため、週中までは比較的ショート側に清算が目立った。価格が440万円を突破した際に720万ドルのショート清算が発生している。一方先週、価格が500万円から515万円まで上昇した際に発生した1300万ドルには及ばなかった。
- 週中場まではロング側に大きな清算がなかったが、昨日の下落時に約1400万ドルの清算が2度発生している。多くのロングポジションが清算されたことを示している。
3.未決済建玉

- 先物取引の残ポジションである未決済建玉は、USDTなどを原資にするキャッシュマージンが上昇している。足元で20万ドルを突破し、最高値圏で推移している。ビットコインを原資にするBTCマージンは、今月始めに大きく上昇したが現在は下落傾向が続いている。今週も先週に引き続き下落し、現在は12万BTC付近で推移している。
4.先物価格乖離(3ヶ月)

- 先物価格乖離は、ビットコインの3ヶ月先の先物価格と現物価格の乖離を年率換算したものだ。先週は一時2.4%まで下落し今年の最低値付近まで下落したが、今週は価格の上昇もあり、先物価格乖離も3.2%まで上昇した。しかし、やはりこちらも昨日の価格の下落で乖離率が減少した。現在は再び3%を割り込み2.6%まで下落している。
まとめ
- 昨日相場は崩れたもののビットコインは今週の週足をプラスで維持しており、総悲観になる必要はなさそうだ。短期足では売られすぎを示しており、本日どこまで反発できるかをまずは見極めたい。
- デリバティブ市場では、今週の始値付近まで下落した際は、再度ショートポジションの比率が上昇している。3ヶ月先の先物価格乖離も最低値付近まで下落し、先物市場では低い評価を受けている。買いポジションが減少したことで、現物の値動きが底堅く推移することが予想される。










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