BTCは2月高値巡る攻防続く ドージコインで月に行く?
先週のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比136,005円(2.19%)高の6,347,000円と2週続伸。先週もイーサリアム(ETH)を筆頭に時価総額上位のアルトコイン相場が急伸する中、ビットコイン相場の上昇率は控えめとなった。市場全体で買いの順回転が継続しているが、ビットコインは対ドルで2月高値水準となる634万円周辺で繰り返し戻り売りが入っており、上値を抑えられている格好だ。
7日に発表された4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比26.6万人の増加となり、100万人前後の増加という市場の予想を大幅に下回り、失業率も3月の6%から6.1%に上昇したものの、雇用回復の鈍化は連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和策を正当化するもので、早期の利上げやテーパリング(量的緩和の段階的縮小)観測が後退し、ドルの下押し圧力となった。
ビットコインはこれ受けて、一時、対ドル2月高値に乗せたが、8日放送された米娯楽番組のサタデー・ナイト・ライブ(SNL)にてイーロン・マスク氏が期待通りドージコイン(DOGE)について言及すると、事実売りが入りドージコイン相場が急落。ドージコインはドルテザー建てで一時40%強押し、市場全体に売りが波及する形でビットコインには2月高値を再び割り込み、9日には615万円まで押す場面があった。
ただ、その後スペースXがドージコインで支払われたジオメトリック・エナジー・コーポレーション(GEC)の商業月輸送ミッション「DOGE-1 Mission to the Moon」を発表すると、ドージコインは反発。この日はライトコイン(LTC)やビットコインキャッシュ(BCC/BCH)も強含み、ビットコインも630万円台中盤に戻した。


GECはDOGE-1 Mission to the Moonで、月の地理空間情報を収集するシステムをスペースXのファルコン9ロケットに乗せるとのことだ。ミッションはジョークから誕生したドージコインで支払われたとのことだが、GECはプレスリリースで、「今回の取引でドージコインは速く、信頼でき、伝統的な銀行がオペレートできない場面で通用する暗号技術的にセキュアな通貨である」と大真面目にドージコインの信頼性を謳っている。
「ジョーク」として一蹴されることの多いドージコインなだけににわかに信じがたいユースケースかもしれないが、ドージコインの開発は現在も継続されており、実はしっかりとしたコミュニティーが背後にある。相場はとは言え相当な過熱感をおびているため注意したいが、DOGE-1 Mission to the Moonは2022年第一・四半期に打ち上げ予定となっており、コミュニティーにとっては楽しみなイベントとなりそうだ。
今週もビットコイン対円は底堅い推移を予想する。米雇用統計の下振れで早期の金融引き締め観測が後退し、今週も市場の循環物色は継続しやすいだろう。今週は週央から米インフレ指標(CPI、PPI)の発表があり、いずれもベース効果で前年同月比で大きく上昇する見込みだが、FRBは既定の緩和維持路線を崩さないだろうと見ている。
上値目途としては、ボリンジャーバンドのバンド幅が拡大傾向になっていることから2σ(≒667万円)を意識した値動きとなりやすいか。反落の場合でも、センターライン(≒600万円)や一目均衡表の雲下限(≒582.7万円)はサポートとなるか。





第3表:市場時価総額・出来高(¥)、主要銘柄市場占有 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成







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