米CPI控え軟調なビットコイン 本日以降も警戒ムード続くか?
12日のビットコイン(BTC)対円相場は103,894円(3.78%)安の2,641,863円と4日続落。対ドルでは節目20,000ドル(≒273.7万円)を週明けに割り込み、昨日は19,300ドル周辺の終値となった。
金融安定理事会(FSB)が国際的な暗号資産(仮想通貨)及びステーブルコインの規制枠組みをG20に提案するとの報道や、Uniswap V3のLP(Liquidity Provider)に対するフィッシングアタックにより巨額のETHが流出したことで、週明けから仮想通貨市場のムードは悪化しBTC相場は280万円を割り込み、20,000ドル水準周辺まで押した。
他方、景気後退(リセッション)懸念が強まる中、本日の米消費者物価指数(CPI)の発表や決算シーズンの幕開けを控え主要国株式市場も週明けから弱含み、昨日も米株は続落。BTCもこれに連れ安となる格好で20,000ドル水準を割り込み、264万円にタッチしている。


本日のBTC相場は一旦下げ止まる展開が視野に入る。市場は今夜の米CPIがショッキングな結果となることを織り込み警戒感を強めており、結果が市場予想と合致すれば短期的な相場の下げ余地も限定的かと指摘される。ただ、コアCPIは5月からの微減が予想されているものの、個人消費支出(PCE)から変動率の高い品目を除いたトリム平均PCEは5月に上昇し、幅広い品目の物価上昇を示唆しており、6月のコアCPIが市場の期待を裏切る可能性もある。
また今夜のCPIを通過すると、14日〜15日は米主要金融機関の決算と小売売上高の発表も控えており、CPIの結果が想定通りだったとしても胸を撫で下ろすのは時期尚早だろう。



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bitbank Report 2022/07/13:米CPI控え軟調なビットコイン 本日以降も警戒ムード続くか?










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