意外と底堅いビットコイン どこまで戻せるか?
24日のビットコイン(BTC)対円相場は37,772円(1.02%)高の3,757,783円と小幅に反発した。
ピザデーの祝賀ムードが広がる中、週末に反発し380万円を回復したBTCの対円は、週明けも日経平均や米株先物の上昇を追い風に底堅く推移するも、決定的な材料に乏しくジリ高となると、テクニカル的に下落パターンである上昇ウェッジを形成。この日は米株が下げ一服で反発するも、米時間のBTCは綺麗にウェッジ下抜けとなり週末の上げ幅を帳消しにした。
一方、これによりCMEの窓埋めを完了させると、相場は押し目買いの様相で下げ止まった。昨日は、米PMI、リッチモンド連銀製造業指数、米新築住宅販売件数と言った米経済指標が軒並み前回から悪化。さらに、小売大手Best Buyの決算も振るわず、株安金利低下とリセッション懸念が加速し、ビットコインも米時間序盤には上値を重くし対ドルで昨年安値水準となる365万円を割り込む場面もあったが、米株が切り返すとショートカバーも若干入り下げ幅を奪回、今朝方には378万円にタッチしている。


週明けに指摘の通り、米経済指標と小売決算がリスク要因となっているが、BTCは対ドル昨年安値が想定以上に強いサポートとして機能している。ただ、米国の消費冷え込みへの懸念は26日(現地時間)のCostco決算発表で一層強まることも指摘され、市場ではそれの織り込みが進むか。Costcoの決算を通過すれば、決算絡みの材料を消化するフェーズに入ると見ており、リスクオフの巻き戻しも少しは期待できるか。
その前に、26日午前3時には、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公開もある。5月のFOMCはどちらかと言えば政策引き締め加速に消極的に映ったが、50ベーシスポイント(bp)の利上げペース維持の条件や景気見通しについて追加でヒントが出るか注目だ。
足元では反転上昇となっているBTC相場だが、ハッシュレートは低下基調が続いており、戻り余地は限定的か。31,000ドル〜32,000ドルエリア(≒394万円〜406万円)が上値目途と見ており、同エリアの上抜けに成功するまで下値へのリスク警戒は怠れないだろう。













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