方向感定まらないビットコイン 4万ドル近辺でしぶとく推移
14日のビットコイン(BTC)対円相場は117,282円(2.27%)安の5,045,573円と反落、前日の上げ幅を掻き消し、対ドル相場は心理的節目40,000ドル(≒503.8万円)の防衛に失敗した。
3月の米卸売物価指数上振れに加え、長期金利の低下を受けた米株の反発を追い風に、500万円から520万円まで戻していたBTCの対円だったが、この日は欧州中央銀行が利上げを急がないスタンスを示したことで下値を支えられる場面も見られた一方、ニューヨーク地区連銀のウィリアムス総裁がBloombergとのインタビューで、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント利上げが「適正なオプション」であることに加え、インフレを抑制するために政策金利を「迅速に」引き上げていく必要があると発言し、米国債金利が急反発、米株は急反落に転じ、BTC相場も連れ安となり一時は500万円を割り込んだ。


再び40,000ドル水準を割り込んだBTC相場だが、やはり同水準では先物資金調達率がマイナスに振れる傾向があり、下抜けにはそれなりの弱材料を要するか。週央にかけて下落していた米国の期待インフレ率が昨日は反発に転じており、政策引き締め加速が濃厚となる中でも高インフレ持続懸念がなかなか払拭されない模様だ。勿論、株式市場のリスクオフに連動しやすい側面もあることから、インフレ懸念のみで確りと相場が推移するイメージは持ち難いが、やはり下値は堅いと見ている。
いずれにせよ、本日から欧米はイースターの休日に入ることから、18日週明けのシカゴマーケンタイル取引所のBTC先物取引開始(午前7時)まで閑散相場で動意薄となりやすいか。押し目買いで反発しても、41,000ドル水準の518万円や、ボリンジャーバンドの-1σ(516万円)などの上値目途が目先のレジスタンスとなりそうだ。



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bitbank Report 2022/04/15:方向感定まらないビットコイン 4万ドル近辺でしぶとく推移










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