ロシア軍侵攻でBTC乱高下 軍事攻撃収束の兆しも峠はまだ残る
24日のビットコイン(BTC)対円相場は151,378円(3.54%)高の4,431,043円と反発。この日の安値(395.5万円)から12.02%反発して終値を付けた。
欧州議会でビットコインを含むPoWコンセンサスアルゴリズム暗号資産(仮想通貨)の取り扱い禁止がMiCA(包括的暗号資産規制法案)の草案に盛り込まれたことで、BTC相場は23日海外時間に452万円近辺からロングの投げを伴い反落を開始、24日にはロシア軍によるウクライナ侵攻開始の報を受け430万円を割り込むと、相場は一層に下げ足を速め東京市場の引け後に400万円を割り込み395.5万円にタッチした。
一方、その後は欧州株が大幅安となる中、BTCは対ドルで節目の34,000ドル水準となる393万円を死守しショートの清算も入り下げ渋ると、米株の反発に連れ高となり徐々に下げ幅を解消。バイデン米大統領がロシアに対する追加経済対策を打ち出すと、株価の上昇に拍車が掛かりBTCはこの日のプラス圏に浮上。しかし、テクニカル的な節目が密集する40,000ドル水準となる460万円近辺で相場は上値を抑えられ、足元、440万円台中盤で推移している。


ついに開戦となり昨日はアジアから欧州市場まで荒れ模様となったが、首都キエフ陥落も直近という報道もあり、ウクライナ政府無力化から事態の外交的解決というシナリオが見えてきたか。ただ、胸を撫で下ろすにはまだ早い。軍事的に最悪の事態は過ぎたかもしれないが、世界経済への影響が限定的となれば、一部で取り沙汰されている米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派トーン後退の可能性はなくなる。
今夜は米個人消費支出(PCE)の発表を控えており、食品とエネルギーを含むPCE総合は前年同月比、前月比の双方で上昇が予想されており、物価上昇ペースの加速が確認されれば、ウクライナを巡る有事でFRBが引き締めを緩めるという淡い期待は崩れ、ビットコインの上値を抑える材料となろう。



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bitbank Report 2022/02/25:ロシア軍侵攻でBTC乱高下 軍事攻撃収束の兆しも峠はまだ残る










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