ジリジリと戻すビットコイン 踏み上げの可能性にも注意
25日のビットコイン(BTC)対円相場は3,4086円(0.82%)高の4,216,008円と三日続伸した。
週明けの米株の切り返しに連れ高となり、376万円(≒33,000ドル)から428万円(≒37,500ドル)まで反発したBTCだったが、昨日の東京市場では日経平均の下げるのを眺め失速し、420万円を割り込んだ。しかし、海外時間で欧州・英株市場が反発すると、BTCは410万円近辺で下げ止まり反発。寄付きの米市場で相場は一時不安定に推移するも、ロシア金融当局政策部門のディレクターが、同国中央銀行が先週要求した暗号資産(仮想通貨)マイニング及び取引の禁止に異議を唱えたことや、YouTubeがNFT機能を検討しているとの報が好感され、428万円に再びタッチした。
一方、重要イベントを控えていることもあってか、相場は直近高値で反落。足元、420万円(≒36,900ドル)近辺で推移している。


今夜はいよいよ米連邦公開市場委員会(FOMC)最終日となっており、日本時間では、27日午前4:00に声明が発表され、4:30からパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の定例記者会見が行われる予定だ。12月のFOMC会合前とほぼ同様に、タカ派的な政策内容を織り込む形で、直近、市場のリスク選好度は冷え込みを見せている。先月の会合はタカ派色の強い結果となったものの想定以上のサプライズはなく、株やBTCはイベント通過後に切り返し、結果的に「Sell the rumor, buy the fact(通説の逆)」が正しかった。
FRBにとって、インフレは厄介なほど高い水準で推移しているが、昨今の株式市場の混乱に鑑みれば、これ以上火に油を注ぐ発表や発言は控える可能性もあり、その場合は安心感からリスク資産に買い戻しが入る余地はあるだろう。資金調達率(Funding Rate)は直近でマイナスに振れ始めており、反転の場合は相場が踏み上げられる可能性に注意したい(第3図)。













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