アルト反落でBTC200日線維持できず まだ調整の範囲内か
12日のビットコイン(BTC)対円相場は127,685円(2.54%)安の4,903,539円となり、終値で200日移動平均線(491.7万円)を割り込んだ。
市場では前日から、Neuberger Bermanの暗号資産(仮想通貨)投資商品提供の発表や、ナスダック上場の保険会社MetromileのBTC購入といった材料があったが、11日におよそ2ヶ月半ぶりの高値に浮上したXRPが反動安となり、この日のBTCは早朝から512万円を巡りで上値の重い展開となった。東京時間序盤には上値をトライするアルトコインも散見されたが、中盤に差し掛かるとビットコインキャッシュ(BCC)やライトコイン(LTC)といった主要アルトが反落。BTCは節目500万円周辺で一時揉み合いとなるも、アルトの2段下げに連れ安となり484万円まで値を削った。
一方、米時間には米主要3指数の上昇もあり相場は下げ止まり、対ドルで節目44,000ドル(≒485万円)をサポートに、足元、490万円周辺での推移となっている。

BTCの対円は3日続落となったが、今月7日に上抜けしたレンジ上限の43,000ドル(≒475万円)を維持している間は調整の範囲内と見ている。直近では特段の悪材料も確認されず、昨日は米新規失業保険申請件数が3週連続で減少する中でS&P500とダウが最高値を更新しており、短期的な相場の過熱感が一服すれば仮想通貨市場全体で確りとした展開が見込まれる。
テクニカル的にも、ボリンジャーバンドの上限が折り返し調整局面に入ったことが示唆されているが、トレンド指標の移動平均線では短中期線が収斂から相場上昇に伴い拡散、一目均衡表では強い下位シグナルとなる三役好転を維持しており、チャート上の節目では押し目買いが入りやすい状態と指摘される。





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bitbank Report 2021/08/13:アルト反落でBTC200日線維持できず まだ調整の範囲内か










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