勢いを失ったビットコイン 今夜の雇用統計でどう動くか?
7月1日のビットコイン(BTC)対円相場は155,124円(3.98%)安の3,744,189円と二日続落し、対ドルでは節目35,000ドルの維持に失敗した。東京時間のこの日のビットコインは、エルサルバドルでのビットコイン法定通貨化に応える形で本邦政府がビットコインが外国為替に該当せず、これまで通り暗合資産(仮想通貨)とする見解を示し、終始上値の重い展開を繰り広げ390万円から372万円まで押した。欧州時間には一時376万円まで戻すも、米新規失業保険申請件数が予想以上減少し反落。ただ、その後発表された米供給管理協会(ISM)のレポートで仕入れ価格指数の上昇と雇用指数の低下が意識されたか、相場は370万円絡みで下げ止まった。米市場の引けにかけては、一時、370万円割れを試したが、押し目買いの様相ですかさず反発し、1時間足の200本移動平均線(374万円)周辺まで戻している。

週前半にダブルボトムのネックライン上抜けに成功したビットコインの対円相場だったが、ADP雇用レポートや新規失業保険申請件数の改善、ひいてはドル高の流れが上値を抑えることとなった格好だ。本日午後9時30分には米労働省発表の雇用統計を控えており、非農業部門雇用者数は前月比で70万人の増加が予想されている。雇用統計が市場予想と一致あるいは上回ればドル買いの更なる加速が予想され、ビットコイン相場に下押し圧力を掛ける可能性がある。
また本日は18時に欧州の卸売物価指数発表もあるため、欧州から米時間で相場のボラティリティ(変動率)上昇に注意したい。
チャート上では、ビットコインはテクニカル的な節目が集中する390万円を割り込んでしまった。ただ、短中期では方向感に欠ける展開となっており、レンジでの推移が続きそうだ。目先の上値目途としては、一目均衡表の基準線やボリンジャーバンドのセンターラインが密集する390万円周辺と、一目均衡表の雲下限がある423万円を見ている。一方、続落の場合の下値目途は30,000ドル水準となる335万円と28,000ドル水準の312万円がある。















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