BTC3日続伸で週足下げ幅を縮小 本日の米市場通過でアク抜けとなるか
24日のビットコイン(BTC)対円相場は98,098円(2.62%)高の3,843,045円と三日続伸。主要アルトコインも買い戻され、イーサ(ETH)とXRPはそれぞれ、0.83%と5.14%上昇した。
東京時間のこの日のビットコインは、アフリカの取引所AfriCryptで創業者による顧客資産持ち逃げ疑惑が意識されたか序盤から売り優勢となり、376万円から節目360万円まで押し、一時は前日の上げ幅を掻き消したが、終盤からのアルトコイン相場の巻き返しに連れ高となり、海外時間に入るとプラス圏に浮上した。その後は、バイデン米大統領のインフラ投資計画が超党派の上院議員らと概ね合意にいたったことや、中米のパラグアイでビットコインの法定通貨化やクリーンエネルギー採用の暗号資産(仮想通貨)マイニングの推奨を盛り込んだ法案が来月14日にも議会に提出される可能性が材料視され、ビットコインは390万円にタッチ。しかし、足元では1時間足の200本移動平均線に上値を抑えられ、380万円台半ばでの推移となっている。

前週終値から一時は19%弱下落したビットコインだったが、昨日の日足終値で下げ幅を1.96%にまで縮めている。今週一時は89 Ehash/sまで低下したハッシュレートも足元では100 Ehash/sを回復している。次回の採掘難易度(ディフィカルティ)調整は7月2日の朝方に行われる見通しとなっており、BTC.comの試算によれば17.66%低下と大幅な下方調整となる。ネットワークのファンダメンタルズから言えば、ハッシュレートの急落は中華系マイナーの大多数が活動を停止したことで底入れが近いと想定される上、来週のディフィカルティ調整を通過すればブロック生成時間の正常化も見込まれるため、ファンダメンタルズ改善による相場の底堅さは期待できそうだ。
ただ、予て指摘の通り、本日はCMEビットコイン先物の6月限月最終取引日となっており、米時間の朝方(午後9時半)には、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)の発表も控えており、短期的には本日の米市場を通過するまでアク抜けとはなりにくそうだ。
チャート上では、ビットコインの対円相場は上値余地の下限として指摘した390万円で上値を抑えられている。短中期(13日、21日、34日)移動平均線とボリンジャーバンドのセンターラインが密集する400万円を上抜けできれば短期的なテクニカルのセンチメント改善が期待できると指摘され、今夜の米経済指標が相場の味方となるか要注目だ。





PDFリンク
bitbank Report 2021/06/25:BTC3日続伸で週足下げ幅を縮小 本日の米市場通過でアク抜けとなるか










.jpg&w=3840&q=70)

.jpg&w=3840&q=70)