BTCはダブルボトム形成失敗 イーサリアムが一人勝ちの理由
22日のビットコイン(BTC)対円相場は248,873円(4.27%)安の5,578,074円と続落し、3月26日からの上昇幅を掻き消した。一方、時価総額第2位のイーサリアム(ETH)は、一時12.08%上昇し史上最高値の285,693円を記録。その後は利食いで反動安となるも、この日は4,090円(1.60%)高の259,000円で終値を付けた。
東京時間のこの日のビットコイン相場は上下に触れながらも横ばいの推移。序盤には売りが入り584万円から570万円まで押すも、ドル建ての相場が18日安値の53,000ドルにタッチすると反発し、ダブルボトムを付けて元の水準まで戻した。その後は、イーサリアムの買いがライトコイン(LTC)やビットコインキャッシュ(BCH)にも回る中、ビットコインはジリ高となり、米時間序盤には600万円にタッチ。しかし、バイデン米大統領が富裕層に対するキャピタルゲイン税の2倍近くの引き上げを提案する見通しが伝わるとリスクオフムードが波及。史上最高値を更新したイーサリアム相場の強い反動もビットコイン相場の重石となり、ビットコインはダブルボトムのネックラインとなる水準まで戻ることなく、明朝から安値を広げる展開となった。ドル建ての相場は18日安値を一時割り込んだが、2月25日安値の50,300ドル付近で切り返し、足元では自律反発の様相で51,300ドルを奪回。ビットコイン対円は557万円周辺で推移している。

イーサリアム相場は異様な強さを発揮しているが、イーサリアムのエコシステムを駆使して発行される非代替性トークン(NFT)市場の盛り上がりや、分散型取引所(DEX)での取引の出来高が上昇傾向にあることから、実用面で注目を集めていることも納得がいく。また、主要DEXのUniswapは来月5日にバージョン3のローンチも予定しており、流動性提供者(LP)が受け取る手数料や自動メーケットメイカー(AMMs)システムの改善によって、これまで以上に流動性が向上すると期待されている。
さらに、低下基調が続くビットコインの市場占有率(ドミナンス)もアルトコインシーズンの到来を匂わせている。過去のパターンだとイーサリアムやその他時価総額上位のアルトコインがこうした動きを主導することが多く、アルトシーズンへの期待感からイーサリアムを始め主要アルトには買いが入りやすいか。
とは言え、ビットコイン相場は危うさが増す形となっている。昨日の下落により、ビットコインはボリンジャーバンドのバンド幅拡大に相場の終値での-2σ割れが伴っており、下降バンドウォーク(-2σと-1σの間を推移しながらの相場下降トレンド)に突入した可能性がある。また、相場は一目均衡表の雲の中での推移となっており、強い売りシグナルとなる三役逆転が一層に意識されそうで、テクニカル的には流石に下値リスクへの警戒が強まる。
終値ベースではチャート上の節目である51,300ドル(553.5万円)をなんとか死守し、昨日は-3σに安値がタッチしているため、目先では自律反発にも期待できるが、早期に雲上限(590万円)と-1σ(597.6万円)を回復できなければテクニカル的なセンチメントの改善には繋がらないだろう。





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bitbank Report 2021/04/23:BTCはダブルボトム形成失敗 イーサリアムが一人勝ちの理由







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