ドル全面高もBTC反発 ドルとのデカップリング進むか

15日のビットコイン(BTC)対円相場は10,268円(0.86%)高の1,211,086円と小幅反発。
欧州連合(EU)と英国のブレグジット通商交渉と米経済対策を巡る民主党と共和党の交渉が難航していることを背景に、この日はドルが主要通貨に対して上昇。ドル高を受けて欧州時間序盤のBTCは一時上値を重くし119万円をタッチした一方、相場はNY時間から反発。金相場の切り返しやビットコインキャッシュ(BCC)相場が引き続き堅調に推移したことがBTCの支援となった。
相場は今朝方、一時122万円にタッチしたが、足元では121万円周辺で推移している。

想定通り、XRPはイベントを契機に「SWELL下げ」が発生し、連れ安になるアルトコインも多く散見されたが、今週のBTCはドル高を目尻に終値で120万円を維持し続けにわかに底堅く推移しており、為替動向からのデカップリングがやや見受けられる。今週は、資産運用のストーンリッジ社BTC購入の報や、BTCの派生コインであるBCCが対ドルで9日続伸(19.44%高)しており、BTC相場を下支えする材料となっている模様だ。
「SWELL下げ」もあってBCCの買いが市場に波及しきっていない状況と見ているが、XRPが売り物一巡となれば全体的にセンチメントが改善し、買いが順回転する余地ができると指摘される。米取引所ジェミナイのジーキャッシュ(ZEC)匿名出金サービス開始を端に発した匿名系コイン人気も冷めきっておらず、ライトコイン(LTC)やモネロ(XMR)には注目したい。
為替を巡っては、欧州のコロナ感染再拡大と英国との通商交渉の先行き不透明感が引き続きユーロドル相場の重石(≒ドルインデックスの支援)となる可能性があるが、上述のようにアルトコインが幅広く切り返す切っ掛けができれば、BTCとドルのデカップリング進行も期待されよう。





