BTC反発で週明けの下げ幅を奪回 もう一段高を試すか

2日のビットコイン(BTC)円は1345万5001円から取引が始まった。週明け、日銀総裁発言を控え、日経平均が急落を演じると、米株先物市場にも売りが波及し、BTCは1420万円から1360万円まで下落した後、米国時間には1300万円近辺まで下値を広げた。その後は自律反発の様相で1340万円まで戻すと、2日東京時間には1360万円を試す展開となった。また、FRBのQT(量的引き締め)停止や、次期FRB総裁候補がトランプ氏に近いハト派寄りのハセット氏になることが濃厚となったことで、米国時間のBTCは上値を追う展開となり、1400万円を回復。終盤には1440万円にタッチし、前日の下げ幅を完全に奪回した。その後は高値で揉み合いに転じ、終値は1424万1円となった。


今週は急落で始まったBTCだが、昨日は底堅さを印象付ける値動きとなった。週明け1日にはヤーン・ファイナンスからの不正流出もあったが、ハッキングの相場への影響は限定的だろう。急落の主要因はあくまで日銀の植田総裁がタカ派に傾いたことと見ており、2日の東京株式市場が安定したことを鑑みるに、材料は消化済みと言えよう。本日のBTCはドル建てで先週のレジスタンスとなった9万3000ドル(≒1447万円)を回復しており、本日は9万ドル台中盤(≒1478万円)辺りを試す展開となろう。9万ドル台中盤の上抜けに成功すれば、フィボナッチ38.2%戻しの9万8000ドル(≒1525万円)が上値目途として意識される。尤も、木曜日からはADP雇用レポートや米サービス業PMIの発表も控えている他、来週にはFOMCも迫っており、相場上昇後のポジション調整には注意しておきたい。












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