米国債のベアスティープニングでBTC上昇 連日史上最高値を更新

22日のビットコイン(BTC)円は1575万8011円から取引が始まった。前日にドル建てBTC価格が史上最高値を更新した他、米国の現物ビットコインETFに6億ドル超の資金流入があったことで、東京時間は買い優勢となり、一時1600万円を回復した。その後は上げ幅を縮小するも、トランプ減税が下院で可決され海外時間に米30年債利回りが上昇し、ベアスティープニングが進行すると、米国時間序盤に再び1600万円を回復した。一方、直後にはウォラーFRB理事が利下げ再開の可能性に言及したことで、米金利は低下。BTCにとってはこれも支援材料となり、1610万円周辺まで上値を伸ばした。ただ、ドル建てで11万2000ドルとなる同水準で上げ渋り、終値は1607万6913円となった。


米財政問題で米国株相場が軟化する中、BTCには米国からの逃避マネーの流入が継続していると言えよう。引き続き、相場は昨日指摘した上値目途11万5000ドル(≒1654万円)を試す展開が続くとみており、本日も確りとした推移が続きそうだ。ただ、BTCのオプション市場は昨日も今一つ盛り上がりに欠ける展開となった。期近の限月では12万ドルと13万ドルコールの物色が確認されたが、それ以上のストライクでは全ての限月において新規の取組が乏しい。短期的には、相場の上昇余地がまだあると言えるが、ガンマヘッジによって買いが買いを呼ぶような展開となるには、アップサイドコールの取組高増加が必要と言えよう。引き続き、相場上昇後の調整には注意が必要だ。



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bitbank Report 2025/05/23:米国債のベアスティープニングでBTC上昇 連日史上最高値を更新