ゴールドに連れてBTC反発 テキサス州で仮想通貨備蓄法が前進

20日のビットコイン(BTC)円は1531万1164円から取引が始まった。東京時間序盤は1550万円を窺う展開となるも、ドル建てで10万7000ドル近辺となる同水準で上げ渋ると下げに転じた。また、海外時間に入ると米金利の上昇を受けて一時は1515万円近辺まで下落した。一方、米経済と財政の先行き不透明感から金(ゴールド)価格が上昇すると、BTCは前日同様に米国時間から買い戻しが入り、終盤には1550万円にタッチ。その後は始値まで押すも、テキサス州が暗号資産(仮想通貨)準備金に関する法案(SB21)の2回目の投票を行い可決させたことで、終値にかけて持ち直し、1542万6735円でこの日の取引を終えた。


10万7000ドル(≒1545万円)周辺で再び上値を抑えられたBTCだが、米国からの資金逃避が続く中、底堅い推移となった。とは言え、10万7000ドルの上抜けには材料不足となっている訳だが、テキサス州でSB21が前進したことで、上値追いへの機運が高まったと言えよう。テキサス州は本日にも同法案の3度目の投票を行う予定となっており、可決されれば今月中に知事の署名まで漕ぎ着ける見通しだ。テキサスは「赤い州」と言われるほど共和党が強い州となっている他、グレッグ・アボット州知事は2014年からBTCでの献金を受け入れ、近年ではBTCマイニング誘致に力を入れてきた古参の親仮想通貨派であり、テキサス州での仮想通貨準備金創設は時間の問題だろう。



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bitbank Report 2025/05/21:ゴールドに連れてBTC反発 テキサス州で仮想通貨備蓄法が前進