BTCは下に往って来いで底堅い推移 史上最高値を試すか

19日のビットコイン(BTC)円は1547万9864円から取引が始まった。高値警戒感が漂う中、米国債格下げによって週明けの金融市場では米金利が上昇、米株先物が下落とリスクオフムードが広がり、東京時間のBTCは下げ一色で一時は1490万円まで下落した。一方、ドル安と金利上昇の一服で海外時間に入ると下げ渋った。この日の米株式市場は米国債格下げの影響で方向感に欠ける展開となったが、BTCには買い戻しが入り、終盤までに東京時間の下げ幅の大半を奪回した。その後は1530万円を背に小動きに終始し、終値は1531万1163円と反落したが、日足では長い下ヒゲを付け、ドル建てでは10万5000ドル(≒1524万円)を維持した。


「アメリカ売り」が再来する中、BTCは下に往って来いを演じ、底堅さを印象付ける推移となった。米国の現物ビットコインETFには昨日、6億ドル超の資金の純流入が確認されており、米国債格下げによる「国の信用低下」に米国市場は買いで反応したと言える。また、BTCのオプション市場では11万ドルと12万ドルストライクで建玉が増加しており、相場の史上最高値更新を織り込む動きが確認される。リスクオフムードが広がる中でも下げ幅を縮小したことで、BTCは安心感から本日も底堅い推移が続こう。昨日は1550万円周辺で売りが入ったBTCだが、本日は早くも同水準を試す展開となっており、1550万円の上抜けに成功すれば、ドル建てで史上最高値の10万9000ドル(≒1580万円)を試す展開が視野に入る。


