BTCは底堅くも弱々しい戻り 雲突入に向けて本日も揉み合いか

14日のビットコイン(BTC)円は1204万7733円から取引が始まった。東京時間は1210万円を挟み込み揉み合う展開に終始したが、関税懸念が緩和される中、海外時間からはジリ高に転じ、1225万円周辺まで水準を戻した。米国時間に入ると一時は1230万円に乗せたが、高寄りした米国株相場が下げに転じるとBTCも追随し、日付を跨ぐ頃には1205万円近辺まで下落した。一方、その後はFRBのウォラー理事が米経済の景気後退を回避するために利下げを実施する可能性があると発言したことで、BTCは1220万円にワンタッチした。その後は方向感に欠ける展開となるも、終値は1213万8691円と小幅に上昇した。


本日もBTCは底堅い推移が続くか。トランプ関税を巡ってスマホなどの一部電子機器に関して今週にも新たな関税が発表される可能性から、依然として積極的な買い戻しが入りにくい状況にはあるが、FRBによる利下げ前倒し観測がBTC相場の下値を支えている。昨日のナスダック総合は下窓を大きく開けて取引が始まったが、日中に窓埋めを達成させており、本日は米株も底堅さを取り戻すか。尤も、ドル建てBTC相場は一目均衡表の雲下限周辺で終値をつけており、雲に突入していくには何かしら切っ掛けが欲しいところだ。直近の目星い材料としては、16日の米小売売上高があり、本日のBTCは底堅くもはっきりと方向感を示しにくいだろう。



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bitbank Report 2025/04/15:BTCは底堅くも弱々しい戻り 雲突入に向けて本日も揉み合いか
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