利食い売りでBTCは足踏み 保ち合いブレイクアウトは近い?

25日のビットコイン(BTC)円は1320万円から取引が始まった。直近2日間の相場上昇の反動から東京時間は利食い売り優勢となったが、節目の1300万円近辺で下げ止まると、海外勢参入後から押し目買いの様相で下げ幅を縮小した。米国時間に入ると、3月の消費者信頼感指数や一部住宅関連指数の下振れを受けて小高く推移。米金利低下を受けたドル円相場の下落が円建てBTC相場の上値を抑制したが、米国市場引け間際には1328万円近辺まで戻した。一方、これによりドル建てBTC相場が前日の高値付近まで上昇すると、その後は戻り売りが入り、終値は1312万1243円とやや水準を下げた。


本日のBTCは上値を試す展開が視野に入る。相場は短く三角保ち合いを形成しており、本日中にブレイクアウトしてもおかしくはない状況だ。また、昨日はトランプ関税への懸念が和らぐ中、米国の仲介によってロシアとウクライナが黒海での軍事作戦を30日間停止することに合意しており、地政学的リスクも緩和している。依然として米景気後退への懸念は払拭されきっていないが、消費者信頼感指数の下振れによる金利の低下を受けてBTC相場が上昇したということは、FRBによる追加利下げが意識されている証拠と指摘され、本日の2月耐久財受注が市場の予想通り減速すれば、利下げへの期待感がBTCの支援となろう。予てから指摘の通り、8万9000ドル(≒1334万円)の上抜けに成功すれば、9万3000ドル(≒1394万円)近辺まで相場が走る可能性がある。



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bitbank Report 2025/03/26:利食い売りでBTCは足踏み 保ち合いブレイクアウトは近い?