BTCは揉み合いの末小幅高 FOMCではQTペース調整が議題に
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19日のビットコイン(BTC)円は1454万4502円から取引が始まった。東京時間は様子見ムードが広がり、相場は始値を挟み込み揉み合いに終始したが、海外勢参入後には一部アルトコインの復調に連れて1465万円周辺まで戻した。米国時間に入ると1450万円から1465万円の間で振れる展開となったが、1月のFOMC議事要旨では、量的引き締め(QT)ペースを緩めるか停止することが議題に上がっていたことが明らかとなり、BTCは1450万円から反発。更に、米フロリダ州で開催されたイベントで、トランプ大統領が「バイデン政権のクリプトに対する戦争を終わらせた」などと発言したことも支援となった。ただ、FOMC議事要旨公表後のドル円相場の下落によって、円建てBTCの上値は限定され、終値は1463万9263円となった。
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米政府の債務残高が1月に上限に達したことで、複数のFOMCメンバーはバランスシートのランオフ(償還に伴う保有債券縮小)を減速あるいは停止の検討が適切かもしれないと指摘した。粘着なインフレによって米国債利回りには上昇圧力が掛かっているが、FRBによるQTの調整観測によって金利の先高観は一旦緩み、BTC相場の下支えとなるか。依然としてテクニカル的な窮地から脱したとは言えないが、FOMC議事要旨を無事に通過したことで、警戒感も多少は和らぐだろう。BTCドルは昨日の上昇で一目均衡表の転換線や5日移動平均線といった短期のチャートポイントを回復。本日はボリンジャーバンドのセンターラインが走る9万5000ドル(≒1468万円)を回復できるかが焦点となりそうだ。
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bitbank Report 2025/02/20:BTCは揉み合いの末小幅高 FOMCではQTペース調整が議題に