BTCは上げ幅を完全に吐き出す 米金利急上昇が重石に
7日のビットコイン(BTC)円は1612万5680円から取引が始まった。前日の相場上昇から東京時間は上げ渋る展開が続くと、ドル円相場が前日の上げ幅を縮小したことで、円建てBTC相場はジリ安に転じ、欧州時間序盤には1600万円近辺まで水準を下げた。その後も小緩む地合いが続き、相場は1590万円周辺まで下落すると、米国時間序盤に発表された11月のJOLTs求人件数と12月のISM非製造業PMIが共に上振れ、米債利回りが急上昇する中、BTCは米株の下落に連れ安となり、ロングの投げを伴って1550万円近辺まで急落を演じた。その後もBTCは弱地合いが続き、米国時間終盤には1520万円周辺で推移。引け後には若干水準を戻したが、相場は前日の上げ幅を完全に吐き出し、終値は1538万9902円となった。
本日のBTC相場は下げ止まる展開が見込まれる。前日の10万ドル(≒1580万円)回復によるセンチメント改善でBTC相場の下値は堅いとみていたが、JOLTs求人件数と非製造業PMIは明確に前月比で上昇、市場予想も大幅に上回るサプライズとなった。ただ、BTC円は先月17日から30日の下落の半値戻し1548万5646円の維持に失敗したが、テクニカル的なサポートが密集する1500万円周辺のエリアで下げ止まった。また、本日は金曜日の米雇用統計の前哨戦となる12月ADP雇用レポートの発表を控えており、市場では月間雇用者数が前月の14.6万人から14万人に低下することが予想されている。10万ドル割れによる失望感と二日後に控える雇用統計への警戒感はあるものの、ADPの結果次第ではある程度の反発も想定される。