BTCは大台の10万ドルが目前に 米国のSBRに現実味
21日のビットコイン(BTC)円は1467万円から取引を開始。東京時間は序盤から95,000ドル水準となる1475万円周辺を試すと、中盤にかけて同水準の上抜けに成功し、98,000ドル周辺の水準となる1520万円近辺まで上値を伸ばした。一方、海外勢参入後には揉み合いに転じ、米国時間朝方に発表された米新規失業保険申請件数が4年ぶり低水準となったことを受けて、米国市場序盤にかけて1480万円近辺まで水準を下げた。しかし、トランプ氏が暗号資産(仮想通貨)に友好的な高官人事を推し進め、連日相場が史上最高値を更新する中、その後は持ち直し下げ幅を奪回。今朝方には第2次トランプ政権がホワイトハウスに設置する仮想通貨諮問委員会が、戦略的準備BTCを設立する見通しとロイターが報じ、相場は98,000ドル乗せに成功。終値は1517.3万円となった。
BTCはドル建てで99,000ドル(≒1526.1万円)にタッチし、ついに大台の10万ドル(≒1541.6万円)が目前となった。米雇用指標の改善で米債利回りが上昇、市場はFRBの利下げペースにブレーキが掛かることを織り込んでいるが、BTCは依然としてトランプトレードが続いていると言えよう。新政権下でBTCにとって目玉材料となる戦略的準備BTC(Strategic Bitcoin Reserve、SBR)の設立が現実味を帯び始めたことで、本日の相場も確りとした推移が期待できるか。10万ドルは心理的な節目として意識されるが、ここもとのBTC相場の強地合いから鑑みて素直に節目で折り返すかにはあまり自信がない。一応、ボリンジャーバンドの+2σが10,3600ドル(≒1597万円)で推移しており、上値を試す展開となれば同水準近辺までの上昇が見込めるか。