20日のビットコイン（BTC）円は1432.8万円から取引を開始した。東京時間序盤、相場は小動きで始まるも、前日に取引が始まったブラックロックの現物ビットコインETF（IBIT）オプションでコール需要が旺盛だったことを好感して、中盤からは上昇に転じ、ドル円相場の上昇も追い風となり、欧州勢参入後には前日につけた史上最高値1450万円を超えた。米国時間の序盤に相場は更に上値を伸ばし、95,000ドル水準（≒1475.2万円）に肉薄。その後は利食いの様相で上値を重くするも、引け後にエヌビディアが好決算を発表し、米株先物主導で持ち直し、終値は1467万円となった。
本日のBTCも95,000ドルの上抜けを試す展開が見込まれる。IBITオプションの取組は昨日も旺盛となり、12月20日限の100ドルストライクのコールオプションに取組が集中した。昨日のIBITの終値は53.72ドルとなっており、市場は年末までに相場が上昇し続けることを織り込んでいると言える。マーケットメイカーのポジションはショートガンマとなることから、相場が上昇すればするほどIBITを購入してヘッジする必要が指摘され、結果としてIBITへの資金流入加速、引いては現物BTCの需要増加に繋がるだろう。今朝方には新トランプ政権がホワイトハウスに暗号資産（仮想通貨）特命官ポストを検討しているとの報道も転がり込んできており、ビットコイン版のトランプトレードはまだ続くか。
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bitbank Report 2024/11/21：BTCは連日史上最高値更新 大台の10万ドルまで後5千ドル
この記事の著者
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
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