BTCは粘り腰で一時9万ドル乗せ 米CPIで流れが変わるか?
12日のビットコイン(BTC)円は1365.7万円から取引を開始した。東京時間は揉み合いつつも徐々に水準を切り上げドル建てで節目の90,000ドル水準(≒1387.6万円)を試す展開となったが、終盤にかけては上げ渋っていると、海外勢参入後にはトランプトレードの一服感も相まって下げに転じた。その後、相場は節目の1300万円で買い戻されるも、米国時間序盤には米株の軟化が相場の重石となり、1300万円台前半での揉み合いに転じた。一方、米国時間中盤からの相場は粘り腰を発揮し、一時は90,000ドル水準に乗せたが、その後はやや水準を下げ、終値は1359.6万円と5日ぶりに反落した。
昨日のBTC円は一時4.81%下落したものの、終値は前日比で0.44%安と高値圏で過熱感を伴いつつも底堅さを印象付けた。週初の想定通り、相場は今週の米インフレ指標発表までに上値を模索する展開となったが、ドル建てで節目の90,000ドル水準がレジスタンスとなる中、本日は10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。FF金利先物市場では12月FOMCでの追加利下げと金利据え置き予想がおよそ6:4となっており、市場予想通りCPIの加速(+2.4%→+2.6%)が確認されれば、金利据え置き予想が過半数に転じる可能性が指摘され、BTC相場にとっては弱材料となる可能性に注意しておきたい。
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bitbank Report 2024/11/13:BTCは粘り腰で一時9万ドル乗せ 米CPIで流れが変わるか?