BTCは大幅続伸で9万ドルが射程圏内に 押し目待ちに押し目なしか
11日のビットコイン(BTC)円は1230万円から取引が始まった。東京時間は小動きに終始するも、外国為替市場でドル円相場が上昇したことで小高く推移し、終盤には1250万円近辺まで上昇。海外勢参入後にはジリ高に推移し、82,000ドル水準となる1266.7万円を試した。一方、この日の米株式市場ではトランプトレードが継続し、テスラ、マイクロストラテジーや銀行株が堅調に推移。こうした中、現物ビットコインETFの商いも活況となり、BTC円は米国時間から上げ一色で1300万円を上抜け、終盤には1357.8万円まで上昇した。米国市場引け後の相場は一時1331.1万円まで押すも、すかさず反発し89,000ドル水準(≒1368万円)に乗せ1377万円にタッチ。ただ、その後はやや水準を下げ、終値は1365.7万円となった。
BTCは週明け早々から上値ターゲットと指摘した88,500ドル(≒1354.1万円)を上抜け、90,000ドルを射程圏内に入れた。パターンフォーメーションの観点からは、そろそろ利益確定の売りが入ってもおかしくない相場水準と言えるが、連日の史上最高値更新により、相場が押し目を作ればすぐに買い戻される可能性が指摘される。「押し目待ちに押し目なし」という相場の格言があるように、足元のBTCは短期的なチキンレースを繰り広げていると言えよう。オプション市場でも引き続き年末までの限月で90,000ドルや100,000ドルコールの物色が確認され、相場が上がれば上がるほどヘッジの買い需要が生まれやすい状況となっている。BTC相場の過熱感は否めないが、明確に相場の腰が折れるまでは順張りが良策か。
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bitbank Report 2024/11/12:BTCは大幅続伸で9万ドルが射程圏内に 押し目待ちに押し目なしか