BTCは失速も底堅く推移 FOMCは追加利下げ決定
7日のビットコイン(BTC)円は1163.3万円から取引を開始。東京時間序盤にはアルトターン気味に売りが入り、1148.8万円まで下落するも、売り一巡後には下げ止まり、海外勢が参入するとやや水準を戻した。その後、FOMCを控え米国時間序盤に米金利が低下する中、BTC円はドル円相場の下落が重石となり1145万円まで下落するも、米株の上昇を眺め1173万円まで反発した。FOMCでは25bpの利下げが決定されたが、織り込み済みだったことで相場は上下に振れた末に反落。しかし、パウエルFRB議長が今回の利下げを持ってしても「政策は依然として抑制的」と発言したこともあり、BTCの下値は限定的だった。終値にかけては底堅く推移し、1161.9万円でこの日の取引を終えた。
BTCは本日も底堅い推移で徐々に上値を窺う展開となるか。相場は一昨日から失速したものの、FOMCでは懸念していたほどFRBのハト派的なスタンスが弱まらず、利下げの一時停止が議論されている気配はなかった。アルトターンが発生している可能性も指摘されるが、こうした状況では主要アルトとBTCの間で資金が行き来するため、BTC相場の失速は一時的とみている。また、米国の大統領選を通過して同国の現物ビットコインETFでは資金流入に拍車が掛かり始めており、相場の先高観は維持されよう。BTCのドル建て相場は既に70,000ドル台後半に突入しており、目先では踊り場の形成から節目の80,000ドル(≒1225.1万円)を試す展開が視野に入ってきたか。