BTC続伸も上値は限定的 米ハイテク株伸び悩みBTCに重石
16日のビットコイン(BTC)円は1000.1万円から取引を開始。東京時間は小動きに終始するも底堅く推移し、大台の1000万円を維持した。海外勢参入後には、米国債利回りの低下を眺めBTCは強含みに推移すると、予測史上のポリマーケットで米大統領選でのトランプ氏の勝率が、ハリス氏が民主党候補となって以来初めて60%に到達したことも支援となり、1022万円にタッチした。一方、この日の米株式市場では、ハイテク株から製造業や金融セクターへの資金シフトが起こり、米国時間序盤のBTC相場は上値を重くした。ただ、終盤にかけてナスダック総合も持ち直し、BTCは1020万円を試した。一方、今朝方の相場は失速し、終値はやや水準を下げて1013.3万円となった。
BTCはドル建てでも3日続伸し、68,000ドル(≒1015.9万円)をトライする展開。本日はECB理事会と9月の米小売売上高を控えており、BTCは上値トライの余地があると言えよう。ECB理事会は追加利下げがコンセンサスとなっており、今後も利下げが続くかが焦点となるだろう。米小売売上高に関してはややトリッキーな材料と言える。上振れとなれば景気への懸念が後退する一方、FRBによる追加利下げ期待に水を差す可能性が指摘される。市場予想の+0.3%と緩やかな加速にとどまりつつ、消費の減速を回避できれば、BTCにとって追い風となろう。引き続き、BTCの目先の上値目途は、2021年高値69,000ドルや節目70,000ドルが密集する1030.8万円〜1045.8万円エリアとみている。
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bitbank Report 2024/10/17:BTC続伸も上値は限定的 米ハイテク株伸び悩みBTCに重石