BTCは揉み合いで神経質な値動き イスラエルの出方に注意
2日のビットコイン(BTC)円は877.6万円から取引が始まった。東京時間序盤は前日の下げから揺り戻しとなり、895万円近辺まで水準を上げたが、その後は小幅な揉み合いに転じた。米国時間序盤に発表されたADP雇用レポートが市場予想を上回ると、米債利回りが上昇した一方、労働市場の底堅さを好感して寄付きの米株が上昇、ドル円相場の上昇も追い風となり、BTC円は910万円周辺まで反発した。しかし、中東情勢への懸念と4日の米雇用統計を控え警戒感から戻り売りが入り、米国時間終盤にかけて上げ幅を吐き出した。終値にかけては、60,000ドル(≒881.4万円)水準周辺で買い戻しが入り、891万円で引けた。
ADPの上振れで続落を回避したBTCだが、中東情勢への懸念と米雇用統計を控えて神経質な値動きとなっている。とは言え、相場は引き続き心理的節目の60,000ドルやBTCドルの一目均衡表雲上限59,837ドル(≒878.9万円)が密集するエリアを維持しており、中東情勢が悪化しない限り、本日も同エリアをサポートに底堅い推移が続くだろう。ただ、イスラエルはイランに対する報復攻撃を数日以内に行うとも報道されており、油断は禁物だ。本日はその他、ISMの非製造業PMIの発表を控えているが、昨日の神経質な値動きから鑑みて、上振れた場合でも相場への影響は軽微となろう。
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bitbank Report 2024/10/03:BTCは揉み合いで神経質な値動き イスラエルの出方に注意