BTCは週明けから反落 「石破ショック」を乗り越えたか?
9月30日のビットコイン(BTC)円は937.9万円から売り優勢で取引が始まり、東京時間序盤には920万円周辺まで水準を下げた。昨日は石破氏が自民党総裁に就任したことによる「石破ショック」で日経平均株価が急落し、BTCもつれて安くなった格好だ。欧州時間に入るとBTCは金(ゴールド)の下落に連れ安となり910万円周辺まで下落したが、米時間には下げ渋りに転じた。しかし、パウエルFRB議長が景気の上振れリスクについて言及すると、11月FOMCでの大幅利下げ観測が後退し、BTCはその後も上値の重い展開が続いた。米市場終盤にかけては920万円近辺まで戻すも、終値にかけて再びジリ安に推移し、912万円で引けた。
昨日の下落でドル建てBTC価格は下降チャネル内に押し返され、200日移動平均線も終値で割り込んだ。月末にかけて上げて月初に下げる昨今のBTCの「嫌なパターン」を指摘したが、「石破ショック」の影響は既に薄れ、ドル円は堅調、日経平均も本日は反発しており、今月はパターン打破の可能性がまだ意識される。とは言え、4日の米雇用統計まではっきりとした方向感を示し難いと指摘され、目先のBTC相場は揉み合いに転じるか。本日は米製造業PMIとJOLTs求人件数を控えており、景気の底堅さが示されれば大幅利下げ観測がさらに後退する可能性がある一方、米株価は復調地合いが続くと指摘され、どちらにせよBTC相場は底堅く推移するだろう。
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bitbank Report 2024/10/01:BTCは週明けから反落 「石破ショック」を乗り越えたか?