BTCは粘り腰か二番底かの分岐点 米裁判所がリップル社に有利な判断
7日のビットコイン(BTC)対円は812.2万円から取引を開始。週初5日の700万円タッチから買い戻しの地合いが続き、東京時間の序盤にかけては850万円を回復した。しかし、海外時間に入り相場は上げ渋る展開で失速していると、米時間序盤にはやれやれ売りで820万円台まで押した。また、その後行われた米10年債の入札が軟調だったことが市場の不安を煽り、BTC円は米株の反落に連れ安となり810万円を割り込んだ。小幅に反落したBTC円だが、ドル建て相場は3月から続く下降チャネルの下限が走る54,800ドル(≒799.2万円)を終値で維持した。
本日のBTC円は粘り腰発揮か二番底を模索するかの分岐点と言えよう。米景気後退に対する過度な懸念は後退しつつあるものの、懸念の完全な払拭には依然として経過観測が必要な状況となっている。こうしたなか、本日は米新規失業保険申請件数の発表を控えており、申請件数の減少が市場予想の9,000件以内に収まれば、リスク選好度の回復に繋がると指摘される。他方、昨日は米SEC対米リップル社の裁判で、米裁判所がリップル社が機関投資家向けのXRP販売で証券法違反を犯した訳ではないが、将来的な違反の可能性があると判断し、SECがリップル社に要求していた20億ドルの罰金を1.25億ドルに減額した。これによりXRP相場は急騰しており、本日の市場はXRP主導の上昇に支えられるか。
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bitbank Report 2024/08/08:BTCは粘り腰か二番底かの分岐点 米裁判所がリップル社に有利な判断