ドル円下落でBTC円に重石 ETHの事実売りも続く
24日のビットコイン(BTC)相場は3日続落した。東京時間のこの日の相場はドル円相場の下落が重石となり、1030万円近辺から1020万円周辺まで下落するも、終盤にかけて買い戻しが入り下げ幅を奪回した。米時間序盤には、ドル建てBTC相場がS&Pグローバルの製造業PMI下振れを受けて上値を伸ばす場面もあったが、BTC円はドル円の下落に上値を抑えられると、米株の決算絡みの売りや、前日に米国でETFの取引が始まったイーサ(ETH)に売りが入り、BTCも下げ足を速める展開となり、相場は一時1002万円まで下落。本日もETHを筆頭に売り優勢で取引が始まっており、BTCは既に1000万円を割り込んでいる。
本日のBTC相場は粘り腰を発揮するか。現物イーサETFの取引開始に伴う事実売りと米株の軟化が相場の重石となり、相場はテクニカル的なサポートが密集すると指摘した65,000ドル(≒993万円)を割り込んだ。目先では相場が節目の水準を割り込んだことによる狼狽売りも想定され、一旦は一目均衡表の雲下限が位置する63,000ドル台中盤(≒971万円)まで下落余地がありそうだ。一方、本日は第二・四半期の米GDP成長率などの一連の四半期データの発表を控えており、市場予想通りに景気とインフレの減速が示されれば、FRBによる9月の利下げ観測が強まると指摘され、BTC相場反発のきっかけとなろう。