BTCは窓埋め達成も下げ止まれず 弱地合い続くも暴落はないか
3日のビットコイン(BTC)対円は続落し、週末の上げ幅を吐き出した。ドイツ政府によるBTC売却の思惑からこの日のBTCは売り優勢で取引を始めると、990万円を割ったことでCMEのBTC先物が窓埋めを完了し一時は下げ止まった。しかし、海外時間に入るとさらに売りが加速し、相場は970万円周辺まで下落。米時間には、米労働市場の需給緩和を示すデータや、全米供給管理協会(ISM)の非製造業購買担当者景気指数(PMI)の大幅下振れを受けて970万円での揉み合いに転じたが、上値は重く、米時間の終盤には963.2万円まで押した。終値にかけての相場には買い戻しが入り、60,000ドル水準となる968.2万円は回復して引けた。
米・独政府によるBTC売却の思惑に加え、直近数日ではマイナーがBTCを現金化する動きも確認されている。さらに、7月に入りMt.GoxのBTC弁済がいつ始まるかも懸念されており、需給悪化懸念が相場を押し下げた格好だ。本日のBTCも売り優勢で取引を始めており、足元では950万円近傍まで値を下げている。米株と米国債相場は堅調(金利は低下)だが、BTCはMt.Goxの弁済の影響を確認するまでアク抜けとならないか。一方、BTCのオプション市場では、58,000ドル(≒935.9万円)ストライク以下での取引は意外にも乏しい。58,400ドル(≒942.4万円)周辺には200日移動平均線も走っており、58,000ドル周辺が目先の相場のサポートとなろう。
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bitbank Report 2024/07/04:BTCは窓埋め達成も下げ止まれず 弱地合い続くも暴落はないか