BTCは反落も7万ドルを維持 FOMC議事要旨は無難通過か?
21日のビットコイン(BTC)対円相場は、前日の相場急伸から一転して71,000ドル水準となる1110万円周辺で揉み合う展開で取引を始めた。欧州時間に入るとこの日もイーサ(ETH)が確りとなったが、BTCは高値警戒感から上値を重くしていると、米時間序盤からは売りが加速。昨日の米株式市場は底堅い展開となったが、BTC円は下げ足を速め1100万円や70,000ドル水準となる1093万円を割り込んだ。一方、米市場引け後のBTCには買い戻しが入り小幅に反発し、終値では70,000ドル水準を回復、前日の上げ幅の大半を維持した。他方、ドル建てBTC相場は、前日に中期下降チャネルの上限をブレイクしていたが、昨日の反落でチャネル内に押し返されている。
本日のBTC相場は底堅い推移に転じるか。ETFへの資金フロー改善や、米証券取引委員会(SEC)が現物イーサETFを承認する可能性が突如浮上し、ETHの急伸につれて上昇したBTC円だったが、昨日は利益確定の売りに押され失速した格好だ。オプション市場では、21日の相場上昇にも関わらずコールを物色する動きも確認されず、高値警戒感が窺える。ただ、引き続き70,000ストライクが最大ピンとなっており、相場は同水準(≒1093万円)周辺で底堅く推移しやすいだろう。本日は4月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公開されるが、週明けにも指摘の通り、今回の議事要旨は利下げ時期に関するヒントに乏しい内容が予想される一方、市場も暫くの金利維持は織り込み済みと言えることから、無難に通過すると見ている。
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bitbank Report 2024/05/22:BTCは反落も7万ドルを維持 FOMC議事要旨は無難通過か?