1.9万ドルに吸い寄せられるBTC ハーカー総裁はインフレに「失望的」
20日のビットコイン(BTC)対円相場は小幅に下げ3日続落。始値の付く午前9時台にBTCは節目の19,000ドル水準の285万円を一時的に割り込んだが、オプション市場で建玉が集中する同水準周辺で押し目買いが入り反発すると、プラス圏を僅かに回復した。欧州時間には、トラス英首相の電撃辞任の報により、市場や財政への混乱が解消されるとの安心から英欧株が上昇し、BTC相場を支えた。米時間序盤には、9月の米中古住宅販売戸数やフィラデルフィア連銀の10月連銀業況指数の減速で相場が押し上げられたが、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が積極的な利上げ継続に意欲を示した他、インフレの減速ペースについて「失望的」と発言したことで、米長期金利が4.2%台まで上昇。これがBTC相場の重石となり、足元、再び19,000ドル水準割れを試す展開となっている。


終値ではなんとか19,000ドルを維持しているBTCだが、引き続き市場の米利上げに対する警戒感は強く、上値の重い展開が続いている。本日はNY連銀のウィリアムス総裁の発言を控えており、同氏の発言を最後にメディア・ブラックアウト期間に入る。ウィリアムス総裁は、金融引き締めによるインフレ抑制効果をある程度評価してきており、利上げの目標を4.5%周辺と2週間前に発言しているが、そのスタンスに変わりがないか注目したい。一方、BTC相場はオプション市場のマグネット効果もあり、19,000ドル周辺では引き続き底堅い推移となりそうだ。直近3日間では売りをこなしつつ同水準でのサポートを何度か確認しており、若干の揺り戻しがあってもおかしくないと見ている。



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bitbank Report 2022/10/21:1.9万ドルに吸い寄せられるBTC ハーカー総裁はインフレに「失望的」










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