シルバーゲート業績不振で相場に重石 目先は要人発言に注目
18日のビットコイン(BTC)対円相場は反落し290万円台維持に失敗した。英大型減税策撤回による英欧株の上昇に加え、外国為替市場でドル円相場が149円台に乗せたことで、この日のBTC対円は欧州時間序盤に290万円周辺での揉み合いから上放れを試したが、高寄りした米株の反落によりNY市場序盤から反落し288万円周辺まで押した。また昨日は、金融機関向けに暗号資産(仮想通貨)交換業を行うシルバーゲート・キャピタルが、前年同四半期比で出来高が半減したことを決算で発表したこともBTC相場の重石となり、主要3指数が切り返す中、BTCはもう一段安で280万円台中盤まで下げた。一方、対ドルで19,100ドル近辺となる同水準では押し目買いが入り、今朝方には下げ幅をやや縮小した。


本日は米住宅着工件数・許可件数(午後9:30)、米地区連銀経済報告(ベージュブック、20日午前3:00)、シカゴ連銀エバンス総裁発言(20日午前7:30)、セントルイス連銀ブラード総裁発言(20日午前8:30)など注目材料が多数控えている。夏からの住宅需要の不安定化や直近の米供給管理協会(ISM)レポートの結果から鑑みるに、高金利による需要抑制と物価上昇ペースの低下で、BTC相場にとってはポジティブな結果が期待できるか。また、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、利上げペースの調整を求める声もあったため、先月から比較的慎重姿勢を見せていたエバンス総裁からは、タカ派姿勢を緩める発言があってもおかしくないか。想定通りとなれば、本日のBTC相場は米時間から戻りを試す展開となろう。



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bitbank Report 2022/10/19:シルバーゲート業績不振で相場に重石 目先は要人発言に注目










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