英政策Uターンでリスクオン BTCは再び2万ドルを目指すか?
17日のビットコイン(BTC)対円は2日続伸し290万円を回復した。日経平均株価が安寄りしたことで、東京時間序盤のBTCは280万円台中盤で上値を重くしたが、その他アジア株や欧州株が反発したことで連れ高となった。その後、クワーテング前英財務相の後任として先週起用されたハント財務相が、問題となった税制改正案のほぼ全ての撤廃を発表し、英国債を始め欧米債利回りが低下。さらに、NY州製造業業況指数の大幅下振れが米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的姿勢を軟化させるとの思惑が広がりリスクオンムードが強まった。これによりBTCは欧州から米市場序盤にかけて上値を伸ばし290万円を回復。対ドルでは19,500ドルを上回り、節目の20,000ドルが射程圏内となっている。


BTCは順調に20,000ドル(≒297.6万円)を試してもおかしくない推移となっているが、昨日はBTCマイナーからおよそ4カ月ぶりに300BTC以上の取引所への送金が確認されており、節目の水準では利食いが入る可能性がある。さらに、昨日はバンク・オブ・アメリカの好決算もリスクオンを後押ししたが、本日は登録者数に陰りが見え始めたネットフリックスの決算を控えており、米株の動きには注意したい。ただ、9月に混乱を招いた減税を主軸とした英経済政策の180度方針転換に加え、景気減速の兆候によるFRBのタカ派姿勢軟化期待の台頭と、それによるリスク選好度の改善も否定しきれず、相場が大きく崩れる可能性も低いと指摘される。また、BTCのオプション市場では、19,000ドル(≒282.7万円)と20,000ドルストライクに建玉が多く積み上がっており、狭いレンジ内での綱引きが目先も継続しそうだ。



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bitbank Report 2022/10/18:英政策Uターンでリスクオン BTCは再び2万ドルを目指すか?










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