ビットコイン続伸で2万ドル回復 希望的観測にはまだ注意か
4日のビットコイン(BTC)対円相場は続伸し、対ドルでは20,000ドル(≒287.7万円)を回復した。オーストラリア準備銀行(RBA)の予想外の利上げペース鈍化を受けた米長期金利の更なる低下で280万円台後半に乗せたBTCは、警戒していたJOLTs求人件数の下振れで米国の金融引き締めペース鈍化期待が加速し290万円台を回復。NY市場序盤には若干押す場面も見られたが、米株に連れる形で上昇すると、マスク氏がTwitter買収を進める提案を出したことでドージコイン(DOGE)相場が急伸したことも追い風となり、294万円にワンタッチした。


米国の景気減速兆候に加え、イングランド銀行(BOE)の国債購入やRBAの利上げペース鈍化により、米連邦準備制度理事会(FRB)も引き締めペースを緩め始める希望的観測が広まっている。ただ、FRBの中には景気抑制的な金利水準を一定期間許容する考えを持つメンバーも一部おり、足元の市場の期待感は裏切られる可能性があることは念頭に入れておきたい。昨日も米主要3指数が3%前後の大幅続伸を演じたが、BTC相場は対ドルの一目基準線にタッチして失速しており、今一つ勢いに欠ける。相場上昇に伴いマイナーの換金需要も見込まれ、本日のBTCは上げ渋る展開が視野に入る。













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