まさかのCPIサプライズ 来週のFOMCへの影響は?
13日のビットコイン(BTC)は急反落。8月の米国の消費者物価指数(CPI)上昇ペース鈍化を見込み、米連邦準備制度理事会(FRB)がタカ派的な姿勢を緩め始めるとの観測から市場では楽観ムードが広がっていたが、結果はヘッドラインとコア指数共に市場予想を上回るサプライズとなった。BTC相場は米消費者物価指数(CPI)発表を前に320万円台に乗せるも、発表直後に急反落に転じ安値を模索する展開。FF金利先物市場では来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で100ベーシスポイント(bp)利上げの予想が台頭した。一方、BTC相場は、足元、対ドル20,000ドル水準となる288万円周辺で下げ止まり、終値で節目の水準は死守した。


昨日の米CPIはまさかのサプライズだった。エネルギー価格低下でヘッドラインCPIは前月からやや減速したものの、コア指数は前年同月比と前月比共にまさかの上昇を記録した。ただ、予てから市場は米金融政策の先行きを楽観していると指摘してきたが、昨日のCPIを受けてやっと政策金利が4.0%以上に引き上がる可能性の織り込みが進んだ。当初は来週のFOMCで相場が崩れるシナリオを想定していたが、これによりFOMCでのタカ派的なサプライズへの備えも進んだと言えよう。本日は米8月卸売物価指数(PPI)の発表を控えているが、BTC相場は一旦節目の水準で下げ止まりを想定している。













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