アルトコイン総崩れ BTCは最終防波堤に迫る
6日のビットコイン(BTC)対円相場は2日続落し270万円を割り、対ドルでは節目の20,000ドル(≒286万円)から水準を下げ18,000ドル台後半まで安値を広げた。東京時間のこの日の相場はイーサ(ETH)を筆頭に多くのアルトコイン相場が上昇、外国為替市場でドル円相場が141円台に乗せたこともあり、BTC対円は284万円付近まで戻した。しかし、イーサリアムがThe Mergeの第一段階となるBellatrixアップグレードを通過するとETH相場が失速の後急反落し、アルトもBTCも総崩れとなった。また、8月米ISM非製造業景況感指数が前月から僅かに上昇、雇用指数も改善し物価指数の低下が極めて小幅な結果となり、積極的な金融政策引き締めが維持されるとの思惑が再び台頭。これを受けて米長期金利が上昇、米株は上値を圧迫され、BTC相場の重石となった。


BTCは対ドルで年初来安値の17,567ドル(≒251.5万円)を試す展開が視野に入る。本日はバーキン、メスター、ブレイナードとタカ派な米地区連銀総裁と米連邦準備制度理事会(FRB)副機長のスピーチを控えており、市場の警戒感が一層強まる可能性が指摘される。もっとも、ビットコインの含み益コインの割合(PSP、Percent Supply in Profit)は昨日の下落で「売られ過ぎ」水準とされる50%を割り込んでおり、足元の水準からの下値余地も限られていると指摘される。昨日も指摘の通り、楽観はし難い状況だが、目先では年初来安値の防波堤はサポートとして機能すると見ている。













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