アルト相場急伸で底堅いBTC 連休明け米市場に注意
5日のビットコイン(BTC)対円相場は、20,000ドル水準の280.7万円から小甘い推移となり週末の上げ幅を解消した。アジアの株式市場が序盤に軟化した影響を受け上値を重くしたBTC相場だったが、ロシア中銀が国際貿易の決済に暗号資産(仮想通貨)の使用を合法化したとの報道で、276万円近辺で下げ止まると、ビットコインキャッシュ(BCH)相場の急伸を追い風に280万円を回復した。米時間には、主要マイニングプールのPoolinがBTCをイーサ(ETH)の引き出しを含む一部サービスの停止を受け、BTCは上値を抑えられたが、アップデートがおよそ4日後に迫るETH相場が1,600ドル(≒22.5万円)を上抜け上昇したことや、日次トランザクション数が記録的増加を見せるアバランチ(AVAX)相場が急伸したことなどで、BTC相場は277万円で下げ止まった。


本日も始値の付く午前9時台からETH、XRP、LTC、SOL、AVAX相場が上値を追う展開となっており、BTC相場も連れ高を演じている。停滞が続く暗号資産市場でアルトシーズンが俄に起こっているが、イーサリアムのThe Mergeに向けた最後の織り込みと考えればアルトコイン相場の時間的上昇余地は今週いっぱいとも指摘される。ただ、イベント通過後の売りを見越してイーサ(ETH)ショートポジションは相応に積み上がっており、こうしたポジションの巻き戻しが起きれば値幅的な上昇余地は拡大すると言え、ETHは激しいボラティリティに注意したい。他方、本日の8月米ISM非製造業景況感レポート(午後11時)では、米金融政策の引き締め継続を正当化する結果が見込まれており、連休明けの米株式市場の動きにも要注意だ。目先のBTCは20,400ドル(≒286万円)周辺の抵抗帯を試す展開も視野に入るが、政策金利動向に鑑みれば依然として楽観し難い状況と言えよう。













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