ビットコイン採掘難易度急上昇 過去2番目に高い水準に
8月31日のビットコイン(BTC)対円相場は反発するも、今週のレンジ(270万円〜285万円)内での値動きにとどまった。東京時間のBTCは、ドルが上値を抑えられる中、275万円から283万円まで一気に戻し前日の下げ幅を奪回したが、今週のレンジ上限付近で失速。採掘難易度(ディフィカルティ)の9.26%上昇やADP雇用レポートへの反応は意外にも薄かった。一方、米株はSnap ChatやBed Bath & Beyondの業績不振などを受けこの日も軟調な推移が続きBTC相場の重石となったが、20,000ドル水準となる278万円周辺で支えられ、上げ幅をなんとか維持した。


ビットコインのディフィカルティは過去2番目に高い水準まで回復し、昨日はマイナーから取引所への送金も増加した。ディフィカルティの底入れはマイニング収益性及び需給バランスの改善として歓迎していたが、相場の復調を待たずしてここまでの急上昇には収益性悪化の懸念を生む。幸い、ハッシュレートは依然として高水準を維持していることから、相場への影響も現時点では限られているだろう。他方、ADP雇用レポートは6月から雇用増加ペース減速を示し、金融政策面では相場にプラスのはずだったが、雇用統計の傾向と乖離した結果ということもあってかBTC相場にはほぼ無風だった。金曜日の雇用統計が労働市場の需給逼迫改善を示せば流石に反応は大きいと見ているが、それまでは引き続きレンジ内での推移を想定している。













.jpg&w=3840&q=70)

.jpg&w=3840&q=70)