ビットコインはどう動く? パウエル議長、今夜講演
25日のビットコイン(BTC)対円相場は290万円台での揉み合いが継続したが、終値ベースでは上昇し直近3日間の下げ幅の殆どを解消した。東京時間のBTC相場は、イーサ(ETH)対ドルの1,700ドル(≒232,312円)上抜けに連れ高となり298万円にタッチしたが、ジャクソンホール会議が始まる中、カンザスシティ連銀のジョージ総裁がインフレ抑制に向けて米連邦準備制度理事会(FRB)には「もっとやることがある」と積極的な利上げ姿勢を改めて表明すると、BTCは反落。米株の続伸に支えられる場面も見られたが、今朝方にセントルイス連銀のブラード総裁が、利上げの「前倒し(Front-Loading)」について言及すると、BTCは296万円で失速した。


本日はいよいよパウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演が、午後11時から始まる予定となっている。インフレ抑制に向けタカ派的な発言が見込まれる一方、景気減速懸念を巡り市場を安心させる必要もあると見ており、これまで以上にアグレッシブなタカ派的サプライズは想定し難いか。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での75ベーシスポイント(bp)利上げ織り込みも幾分進んでおり、BTC相場が大暴落するシナリオは避けられると見ている。反対に、利上げサイクルが後半戦に入っているというヒントが出ればリスクオフが巻き戻すと指摘されるが、期待インフレが上向き始めた現状でハト派的なサプライズもあまり期待できない。ただいずれにせよ、ワーストな結果を市場は織り込んできたと言えるため、材料出尽くしで若干の買い戻しが入ると想定している。













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