期待を掻き消した米地区連銀総裁発言 リスクオン巻き戻しに注意
18日のビットコイン(BTC)対円は概ね310万円台後半での揉み合いに終始。同日未明に公表された7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、経済への影響を懸念して政策金利の引き上げペースを緩める時期が来るとの言及があった一方、インフレが2%に回帰する軌道に乗るまで現状のペースを維持するのが適切との指摘もあり、見極めムードが台頭した。そんな中、昨日はセントルイス連銀のブラード総裁がWSJとのインタビューで、9月は75bp利上げ支持に傾いていると発言。さらに、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁とカンザスシティー連銀のジョージ総裁からも、相次いでタカ派的な発言があり、市場は警戒ムードを強め、米時間からの相場はレンジ下限を目指す展開となった。


ジョージ総裁は、「利上げの終着点を知るには、インフレが沈静化していると我々(FRB)が完全に納得しなければいけない」とし、7月のインフレ統計は根本的な問題解決の証拠ではないと述べた。利上げペース減速期待でリスク選好度が上向いていただけに、リスクオンが巻き戻してもおかしくない。また昨日は先物資金調達率が上昇しており、ロングのロスカットにも要注意だ。本日のBTC対ドルは、サポートとして指摘した200週線(約23,000ドル≒313万円)をすでに割り込んでおり、底を探る展開が視野に入り、直近安値の22,400ドル(≒305万円)を割り込めば、日足一目均衡表の雲下限や55日線が走る21,000ドル(≒286万円)周辺エリアが下値目途としてある。



PDFリンク
bitbank Report 2022/08/19:期待を掻き消した米地区連銀総裁発言 リスクオン巻き戻しに注意










.jpg&w=3840&q=70)

.jpg&w=3840&q=70)