国連、職員年金基金にブロックチェーンを導入
国連は職員年金基金(UNJSPF)の受給者確認にブロックチェーンを導入し、紙ベースの制度からデジタル証明書に移行した。従来は190か国7万人以上の身元確認に70年続く旧制度を使い、毎年1400件の支給停止を招くなど非効率で誤りが多かった。2020年に試験導入、2021年に本格稼働した新システムでは処理時間が大幅短縮され、単一障害点のリスクも排除された。複数主体で利用可能な仕組みにより重複確認の必要性も減少し、効率性・透明性が向上した。国連は本技術をデジタル公共財として国連システム全体や他の国際機関へ展開する方針を示した。





